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第69話 前へ進もう 少しずつで構わないから
扉絵 畳の上に胡坐をかき、庭を向き拳を握り締めながら俯く煉獄父の後姿
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煽り 聞こえるはずのない声を探して――…

本文煽り "日の呼吸"の手がかりは……

火柱の書は中身がずたずたに破かれており、読めるものではなかった
炭治郎「ずたずただ…… 殆ど読めない
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  元々こうだったのかな?」
千寿郎「いいえ…そんなはずはないです
  "歴代炎柱の書"は大切に保管されているものですから
  恐らく父が破いたのだと思います… 申し訳ありません」
炭治郎「いいえ! 千寿郎さんのせいではないです どうか気になさらず」
千寿郎「わざわざ足を運んでいただいたのに "ヒノカミ神楽"や父の言っていた"日の呼吸"
  について結局何も…」
炭治郎「大丈夫です 自分がやるべきことは分かっていますので
  もっと鍛錬します 舞いの手順を知っている"ヒノカミ神楽"ですら
  俺は使いこなせていないんです」
千寿郎「そうなのですか…」
炭治郎「全集中の状態で"ヒノカミ神楽"を使うと体が思ったように動かなくなります
  俺の問題です 技に体が追いついてない
  全集中の常中で体力は向上しましたがそれでも足りない…
  常中ができれば日一日と体力が上昇してゆくとのことだったけど一瞬で強くはなれないんです」
猗窩座と戦う杏寿郎の背中を思い出す炭治郎
炭治郎「…あの時 俺がもっと強かったら 一瞬で…煉獄さんを助けられるくらい強くなれる方法があったら…
  ずっと考えていました だけどそんな都合のいい方法は無い 近道なんて無かった
  足掻くしかない 今の自分ができる精一杯で前に進む どんなに苦しくても悔しくても
  そして俺は 杏寿郎さんのような強い柱に」
炭治郎が拳をぎゅっと握り締める
炭治郎「必ずなります」
そう言いきった炭治郎は迷いの無い表情だった 目元には涙が滲んでいる
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炭治郎の決意を目の当たりにした千寿郎もまた、涙を浮かべて、そして微笑んだ
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千寿郎「兄には"継子"がいませんでした
  本当なら私が継子となり 柱の控えとして実績を積まなければならなかった
  でも 私の日輪刀は色が変わりませんでした」
初めて日輪刀を手にした時のことを思い出す千寿郎
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千寿郎「ある程度の剣術を身につけないと日輪刀の色は変わらないものですが
  どれだけ稽古をつけてもらっても私は駄目だった」
膝の上で握り締めた千寿郎の拳の上に、涙がポツポツと落ちていく
千寿郎「剣士になるのは諦めます
  それ以外の形で人の役に立てることをします
  炎柱の継承は断たれ 長い歴史に傷がつきますが
  兄はきっと許してくれる」
優しげな杏寿郎の笑顔を思い浮かべる千寿郎
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炭治郎「正しいと思う道を進んでください
  千寿郎さんを悪く言う人がいたら俺が頭突きします」
千寿郎「それはやめた方がいいです」
涙を流しながらも間髪入れずにそう返す千寿郎 炭治郎は複雑な表情で固まった

続きます


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千寿郎「"歴代炎柱の書"は私が修復します 他の書も調べてみます
  父にも…聞いてみて 何か分かったら鴉を飛ばします」
煉獄邸の外、門の前で千寿郎が炭治郎に深く頭を下げた
千寿郎「お話ができて良かった 気をつけてお帰りください」
炭治郎も頭を下げる
炭治郎「いいえこちらこそ ありがとうございました」
千寿郎「そうだ炭治郎さん これを…」
着物の袂に手を差し入れ、何かを取り出す千寿郎
布にくるまれて差し出されたのは、杏寿郎が使っていた炎を象った日輪刀の鍔だった
千寿郎「兄の日輪刀の鍔です」
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炭治郎「い いただけませんこんな大切なもの…… 俺は……」
慌てる炭治郎に笑顔を向ける千寿郎
千寿郎「持っていて欲しいんです きっとあなたを守ってくれます」
炭治郎「…… ありがとう……」
差し出された鍔を受け取り、炭治郎は煉獄邸を後にした
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炭治郎が帰った後、千寿郎が父の部屋を訪ねた
開いた障子の先の部屋で、父は庭に向けて胡坐をかいて座っていた
千寿郎「お戻りでしたか… あの… 先程の」
煉獄父「うるさい!! どうでもいい 出て行け!!」
大きな怒鳴り声にビクッと千寿郎の体が震えた
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千寿郎「で でも兄上の」
煉獄父「くだらん!! どうせ俺への恨みごとだろう わかりきってる!! さっさと出て行け」
千寿郎「……わかりました」
仕方なく部屋の入り口から下がろうとする千寿郎 父の背中をじっと見る
千寿郎「体を大切にしてほしい
  兄上が父上へ遺した言葉はそれだけです」
背中越しに聞く煉獄父の眉が下がる
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カタンと小さな音をたて、千寿郎が障子を閉めて去っていった
杏寿郎『行って参ります 父上』
笑顔で元気に家を出て行った時の杏寿郎を思い出す
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手にしていた酒の甕を口元に運びかけ、その動作を止める
ドンと畳の上に置いた甕 それを見つめる父の両目からは大粒の涙が溢れ零れていた
煉獄父「…杏寿郎!! うっうっ ううう…」
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煉獄邸からの帰り道、歩く炭治郎の息遣いは苦しげに乱れていた
炭治郎(発熱しているのか…… 苦しい… 軟弱だぞ頑張れ!)
背負われた箱の中から禰豆子がカリカリと引っかく音が聞こえる
炭治郎「大丈夫だ禰豆子 もうすぐ蝶屋敷に着くから…」
そうして目指した蝶屋敷の前に、誰かが立っているのに気付く
炭治郎「ん?」
そこには、頭に手ぬぐいを巻き二本の出刃包丁を刃を上に差し、両手にも出刃包丁を持ち
乱れ髪で体中に血管が浮くほど力を込めて佇む漢の姿があった
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炭治郎(はっ 鋼鐵塚さん!!)
鋼鐵塚「刀を失くすとはどういう料簡だ貴様ァアアアア!! 万死に値する… 万死に値するゥ!!!」
両手の包丁を振り上げ、鋼鐵塚が追いかけてくる
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必死で逃げる炭治郎
炭治郎「すみません すみません!!」
鋼鐵塚「ア゙アアア゙ア゙アアア!!!」
炭治郎「もうほんとにごめんなさい!!」
木の上に上り逃げた炭治郎
上れないらしい鋼鐵塚が木の幹を包丁でガツガツ付き、足でドガッと蹴った
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煽り こうしてまた、強く…なる?
巻末 干し安納芋ありがとうございます。芋ワッショイしゃかりき!がんばります~<呼世晴>


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>>973
バレ乙~

ついでに思い立って7巻予約したw


989

>>973
乙っす

来週も絵で泣けそうや


975

37歳…


977

*爺に文字バレだけで泣かされると思わなかった
トーチャン…


978

申し訳ない!


ERROR!
ERROR: Sorry このホストでは、しばらくスレッドが立てられません。またの機会にどうぞ。


979

簡易ばれ感謝です

父は弟に劣等感持たせぬ意図もあって兄に厳しかったのかもな
だとしてもやり過ぎだが
ヒノカミは今は全解明されなくてもいいかという気持ちだ
煉獄父子には今後も炭治郎と係わっていて欲しいし


980

バレ乙
ワニのコメントって食べ物のお礼ばっかだな


982

バレありがとうございます!

父さんこれで少しは改心してくれるんだろか…
弟は剣士が駄目なら蝶屋敷に就職しようぜ何かもう可哀想すぎる…


983

バレ乙です!
やっべぇ、泣けるんだけど父獄
ウケルんだけど、37歳


984

引っ張っといてすげえあっさり終わらせやがった


985

>>964
>>973
バレ乙です!

やはり物語の根底に関わるであろう日の呼吸の謎は、そう簡単に解明されないのだな
*寿郎大人気なし!
千寿郎は鬼殺隊士としての適正はなかったということか?
だから煉獄さんはああいう遺言を残したのかな


986

バレ乙
よかったよここで日の呼吸の詳細が書いてあって一気にパワーアップとかじゃなくてさ
血統だの才能だの不思議力だのですぐかたをつけずに一歩一歩積み重ねてく感がいい


987

いつもの人が来てくれた!
簡易も含めバレ乙です
やっぱそうなるか…、ひょっとこ37才…
そして父上も根っからの*爺じゃなかったんだな
泣けるわ ( ノД`)…


988

バレ乙
泣いた


990

たてるぞ


991

なんかもうちょっと……父親に関しては何かあるかと思ってたわ
中身がズタズタに裂かれてたなら外見上分かるだろうし
これでギャグ落ちは拍子抜けだ


992

バレおつ
結局何もわからずじまいかよって肩透かしの方が強いな正直


1000

>>993
スレ立て乙
次スレ立ってないときはもう少し減速したほうがいいんじゃないか

バレ師さんもありがとう
煉獄父がちゃんと煉獄さんの死悲しんでくれてよかった


994

大した内容は伝わってなかったと思ってたしまぁこんなもんかなって


995

そら先週で初めて出てきた概念について1週でわかるわけないでしょうよ^^;


996

ここですぐにわかることはないけど日の呼吸ってキーワードも出たし
いずれは父獄から明かされるという布石では


997


修復したらなんかわかるんだろ


998

父親が立ち直るきっかけにもなったと思う
弟に素質がないならやっぱり暫定炎柱は父かもね


999

今更涙されても感動できん
弟に暴力ふるいまくってるし


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